2021年6月 石川県 山代温泉 瑠璃光
地元石川県出身のふたり。能登町と加賀市と200kmほど離れた場所出身のお二人。打ち合わせは加賀市で。新郎さんの姉が温泉でのウエディングをしたのを見て「自分も温泉で」と決めていた。とのこと。
姉の結婚式の温泉ウエディングは親戚やゲストに大好評。お二人は温泉で結婚式をと思い、直接旅館へ連絡をしたのだが、「当館にはウエディングの専門スタッフがいません」と言われ紹介されたのが「温泉ウエディング」でした。お二人は神社ではなく人前式を選択。すべて温泉旅館で完結できました。
当日の流れ
新婦ヘアメイクスタート
花嫁衣装での移動距離も考慮され、着付け場所は新郎家近くのアトリエにて。
新郎家へご挨拶
加賀地方に昔から伝わる婚礼儀礼「敷居またぎ」
挙式の前に新郎家ご先祖様にもご挨拶
受付&チェックイン
受付を済ませてお荷物は宿泊部屋へ。
人前挙式
館内のコンベンションホールで人前挙式。車椅子のおじいちゃんにも移動の負担が少なく参列いただけました。
披露宴
妊娠中の花嫁でも負担の少ないような着付けやサポート。それぞれのプロをキャスティングすることも温泉ウエディングの強みです。
ドレス撮影
披露宴中のお色直しで着たドレスを館内でも撮影。宿泊利用だから披露宴後にもゆっくり撮影できました。
朝食〜チェックアウト
披露宴会場で翌朝もゲストと共に朝食。ゲストを見送った後は温泉街をゆっくり散策して、もう一泊温泉旅館を堪能。
温泉ウエディングからのコメント
加賀地方の伝統の婚礼儀礼「敷居またぎ」を実施
新郎家より大事な花嫁様をお迎えするため、会場へ出向く前にご実家へお迎えし先祖へのご挨拶を済ませて挙式へとの意向でした。
これは加賀地方に昔から続く婚礼儀礼のひとつ「敷居またぎ」です。
花嫁が「本日お嫁に参ります。よろしくお願いします」とご挨拶に新郎家の敷居を嫁として越える場と言われ、両家の朝一番で汲んだお水を一つの盃の中で両家が交わることが「お水合わせ」と伝わっています。
花嫁が素焼きのカワラケ(盃)を持ち、両家の朝一番で汲んだお水が注がれます。両家のお水が混ざり合わさることで、両家の繋がりを意味し、花嫁が飲み干した後カワラケを割ってしまいます。両家を離すことのないように、他の水が混ざり合わさらないように、という花嫁の覚悟だと言われています。
そうして初めて新郎家へ招き入れられると、仏間でご先祖さまへご挨拶。こうしてようやく挙式会場へと向かわれました。
こうした昔から続く婚礼儀礼や両家の意向にも柔軟に対応できることが、プロを雇うということ。花嫁を迎え入れるご家族にとっても、安心して当日を迎えられたと言います。
会場を先に決めてから気づいた、ゲストへの配慮
新郎家やゲストの半数が加賀市内ということもあり、旅館選びをした二人だったが新婦家のゲストは200kmほど離れた場所。能登町より旅館まで、車で約2時間30分。もちろん着物を着て移動は難しいため旅館での着付けが必要となった。ゲストの当日の移動手段や移動車両、着付け場所などの手配は出欠がある程度決まってから気づくことも多いのです。
一般的な結婚式場などには、着付け室や美容室などが併設してるが、温泉旅館では特別に手配が必要な場合も多く
今回も、ご親族の大半が会場での着付けを希望されプランナー手配により会場での着付けが可能となった。そこでも更に驚いたのは、担当プランナーが各自前の着物や帯、着付け小物などを事前にチェックしていることだった。レンタル着物ではチェックは不要だが、地方ではご実家に着物を持っているお家が多いため、自前の着物の場合は事前確認が必要だという。
そこでも更に驚いたのは、プランナーが各自前の着物や帯、着付け小物などを事前にチェックしていることだった。レンタル着物ではチェックは不要だが、地方ではご実家に着物を持っているお家が多いため、自前の着物の場合は事前確認が必要だという。
通常であれば美容室や着付け室には、不足分があった場合に販売用の小物など用意しているところもあるというが、今回は着付け師が出張で旅館での着付けということもあり、事前のチェックは必須だったという。こうした小さな事前準備の積み重ねが当日のトラブル回避となっているのだ。
詳細データ
場所:山代温泉(石川県)
会場:瑠璃光
開催日:2021年6月
挙式:人前式(館内特設)
披露宴:大宴会場「平安」
参列者:55名/家族・親族・勤務先(ほぼ県内から)
予算:ゲスト一人あたり4〜5万円 ※衣装やプランニング料などすべてを足して人数で割った金額